CLOSE
CLOSE
photo
TOP > 採用情報 > インタビュー①

野上 和希

2018年入社 / 加工部門

人の役に立つ
仕事がしたい。

僕が池田紙工に入社したのは、売り手市場と言われる2018年。就職先の選択肢は多く、高校の就職課の先生はたくさんの企業を紹介してくれました。いろいろな企業を調べる中で「何がやりたいんだろう」「どんな人と働きたいんだろう」と悩んでいました。ただ漠然と、人の役に立つ仕事がしたいという思いがありました。

photo

決め手は、
「人」でした。

答えは出ないまま、求人票とにらめっこする日がしばらく続きました。ある日、先生から紹介された一枚の求人票に目が留まったんです。そこには「製本」と書いてありました。日常に当たり前に存在している本は、どうやって作られているのだろう。そんな興味から応募を決めました。

応募動機は本への興味でしたが、入社を決めた理由は「人」。池田紙工では、19歳から74歳まで幅広い年齢の社員が働いているのですが、それぞれが個性を生かして活躍しています。ここなら自分も活躍できるかもしれない。そう思って入社を決めました。

photo

100%の仕事で、
後工程につなぐ。

僕は今、加工課で断裁の仕事を担当しています。表紙や見返し、カバーや帯といった全ての用紙を、印刷面や紙の寸法を計算して断裁し余白を切り落とす仕事です。基本的には先輩と二人でタッグを組んでいますが、一人で全てを担当することもあります。

この工程では、繊細な職人の技術が求められます。表紙などは、1mmでもずれてしまうと品質に影響を与えてしまうので、紙の特性をよく見極めて、微細に調整をしていきます。断裁で100%の仕事をしないと後工程でも品質のいいものはあがらないため、責任の大きい部門ですが、その分やりがいも大きい。後工程の指針、原点ともいえる加工のスタート地点になるのが、断裁という仕事だと思っています。

photo

自分の仕事が、
カタチになって届く。

もっと製本の技術を磨きたい。それにつきます。加工課では僕が一番後輩ですが、近い将来きっと後輩が入ってくる。その時に向けて、後輩の見本になるような職人になっていたいと思います。

僕は2年目のときに断裁の工程を一人で任されたのですが、特にテストのようなものはなく、先輩から「やってみる?」と声をかけてもらったことがきっかけでした。入社2年目の社員に責任ある断裁を一人で担当させるのは、なかなか挑戦的なことだと思います。でも、先輩が信じて任せてくれたことが嬉しかったし、その気持ちに応えたいと思いました。周りの人に成長させてもらっていることに感謝しています。自分もいつか同じように、後輩を育てられるような職人になりたいと思います。

自分が一番やりがいを感じる瞬間は、自分の担当した本が店頭に並んでいるのを見たときです。自分の仕事がカタチになって人々の生活に届いているのを見ると、誇らしい気持ちになります。いつか後輩にもこの仕事の尊さを伝えられたらいいですね。

pagetop